Villa de Varda
ヴィッラ・デ・ヴァルダ社の歴史
1678年グラッパ発祥の地、北イタリア、トレンテイーノ・アルト・アデイジェ州メッツォロンバルドで設立されたヴィッラ・デ・ヴァルダ社。
現存する蒸留所の中でも、イタリア最古の蒸留所のひとつとしてその長き歴史を誇るヴァルダ社にはグラッパ博物館が併設され、1500年代に使用された1600点にも及ぶ蒸留器具や700年代に使用された木製の酒船、代々継げられた家族の家計簿、相続系譜や納税の記録、さらに当時から投函された手紙まで遺されており歴史的にみても価値の高い資料が収集されています。
また、1678年に騎士団の称号を授与されたことやハプスブルグ家やウイーン王朝にヴァルダ社のグラッパが御用達された誇り高き歴史が刻まれています。
ヴァルダ社は、現5代目当主のルイージ・ドルツアン夫妻、そして二人の息子ミケーレ、マウロとともに頑なに家族経営を守り続けています。
ヴァルダ社 グラッパの製造と品質の信頼性
グラッパ製造には、原材料となるワインを絞った後に残る絞り粕である葡萄(ヴィナッチャ)を使用しますが、ヴァルダ社は絞った直後の新鮮なヴィナッチャだけを使用し、一般的なグラッパで感じられる強い刺激的なアタックの原因となる種の部分を90%排除しています。
その後、新鮮なヴィナッチャを100%銅製の蒸留器を用い、直火ではなく6回もの湯煎を均一にじっくりかけた後に3日間かけて零度まで冷却、分離してくるぶどうの油分等を100%除去することで、ようやくヴァルダ社の独特な芳醇さと余韻の残るまろやかさができあがります。
一般のグラッパ蒸留所ではこの蒸留が1〜3回、全イタリアのグラッパ蒸留所での平均蒸留回数が1.5回であることをみても、いかにヴァルダ社の製品づくりが独自の製造方法で丁寧になされ、これまでにイタリア国内のグラッパコンテストで数多くのプレミア賞を獲得している所以がうかがえます。